はじまり
パーティのスタイリングや装飾をしている人にはきっと「こんなパーティのスタイリングをしてみたい」「こんなプランニングをしてみたい」「作りたい空間」というのがあると思います。
私もそんな人のひとりで過去に思い切ってイベントを企画したことが。
コドモと和菓子というイベントでした。
海外のパーティを模したものはたくさん見かけるから、私は日本の良いものをこどもたちに伝える可愛いパーティをやってみたいなぁというのが発端でした。あの時は完全に一人。
そういうことを一緒にできる人がいなかったというか、私自身が見つけられなかったので一人ですべてやったのですが、一人で進められる気楽さもありつつ、大変なこともあって、いつか同じ志(といったらすごく重たい感じなので、大事にしたいいろんなものを共感しながら進められるというのがいいかな)を持った人と何かできたらいいなと思っていました。
広島にやってきて、そんな人とお近づきになる機会があり「いつか広島でイベントを、キッズパーティを」とお話していました。時はコロナ禍真っ最中。なかなかイベントを声高に呼びかけ出来る雰囲気でもなく1年がたち、少し落ち着いたかな?という時期に2回ほどイベントを一緒に企画しましたが力不足で開催ならず。いつかいつか…と土の中に一緒にいたような感覚で、ついに新たな方との出会いもあり、開催の運びとなったキッズハロウィン!
今回はパーティ、というよりもマルシェ的イベントな色が強いものでしたが、「いるだけで楽しく嬉しくなる非日常の空間づくり」「あそぶ」というパーティには欠かせない要素を取り入れられたことは本当に嬉しい限り。
人に参加してもらうということの難しさ、満足してもらうことと私たちがやりたいこととの費用のバランス。自分の知識や技術の未熟さ、いろいろなことを勉強させていただく機会にもなりました。
はじまりがとても長くなりましたが少しレポートをしていきます。
ロケーションと装飾
パーティはロケーションも大事。自宅では自宅の良さを活かし一角を中心スポットにして装飾を組んでいくことが多いと思いますが、公のイベントとなれば様々な人が集まり、様々な角度から空間を、イベントを感じることになります。そのためベースになるロケーションは装飾をスタイリングしていくにあたってもとても大事です。
今回はイベント全体の取りまとめをしてくださったprecioustimeさんから石内ぺノンさんで行うということをお聞きして「これはかわいくなるだろうなぁ」と思っていました。
住宅の建築設計を行う(株)イワキさんが事業を行っている複合商業施設で、センスのいいお店が入っていたりするのですが、レンタルスペースは自社のショールーム的な要素もあるため、おしゃれなおうちにいるかのような空間。グッドデザイン賞を2017年に受賞している施設です。
ワークショップやアクティビティを行う2階へと続く階段にはバルーンガーランドを!
イベントのテーマカラーなどを一緒に決めた上でバルーンをセレクトし、装飾は一緒に企画をしたChame.のありかさんが担当。フォトブースクリエイターとして活躍されている彼女といえば配色にこだわったバルーンが有名。たくさんのバルーンを抱えて会場へ来て、かわいくしてくださいました。
バルーンはかわいいだけではなく、バルーンがあるから作り出せる人の流れもありまして
1階はフードやアパレルの物販スペースを置き、2階をワークショップや撮影会の会場としましたが、このバルーンが1階から2階へとイベント全体をつなげるアイキャッチのような役割を果たします。「可愛い!なんだろう?」と2階へ人が進んでいく…そんな人の流れを作り出しています。
もちろんインパクト大でかわいいので写真撮影する方々もたくさんいらしたようで私もとても気に入っています。
バルーンガーランドとコウモリのうねりに従って2階へあがるとぷかぷかと浮かぶバルーンや魔女のハットがお出迎え。ワクワクが続く動線を作りました。ここからワークショップ、アクティビティ、撮影会のそれぞれの会場へとつながってきます。ここでもバルーンを手にして遊ぶこどもたち、それを撮影する親御さん、という光景がたくさん見られました。
ワークショップ
ワークショップはふわふわもこもこのサコッシュバッグ作り。ハロウィンにちなんでモンスターの顔をイメージしたものが出来上がるようにしました。
できあがったサコッシュバッグはフォトブースでの撮影会にもマッチするような色合いで、ワークショップとフォトブースのつながりを持たせます。サコッシュバッグをさげてフォトブースで撮ればコーディネートされた記念の1枚に仕上がります。(と言いつつサコッシュバッグをさげて撮った写真が手元にないのですが。笑)
作るのはいたって簡単ですが、「自分で作った」「選んだ」という経験が少しでもこどもたちに残ればいいなあと思います。
アクティビティ
アクティビティは海外のパーティには欠かせない要素。ゲームや遊びなどいろいろなレクリエーションを用意してイベントを盛り上げます。
私たちは遊ぶ!楽しい!の要素に加えて、遊んでいる姿が可愛い!記念に残したい!と思えるものをということも大事にしました。
今回はモンスターの足跡などをケンケンパででたどりながら落とされたキャンディーを集め、モンスターの口に投げ入れることを楽しむ遊びを用意しました。
子ども達は単純に楽しいのですが(もう一度やりて~!と言っていた子もいて嬉しい。)それを見ている親も遊んでいるわが子がいつも以上に可愛い。となるような背景も準備しました。これがレンタル会場のシンプルな壁なのか、ハロウィンの雰囲気を出した背景にするのかで雰囲気が大きく変わってきます。
またモンスターの投げ入れ口も、お子様の年齢や力、距離感を把握する力に都度合わせられるよう仕様にも工夫して作りました。
▲投げ入れるダミーの飴もかわいく。カゴを持った姿も絵になるようにとコーディネート。
カゴは取っ手付き(カゴを下げた姿がかわいい)と取っ手無し(腕に抱えるとかわいい)を用意して、年齢や体の大きさに合わせられるようにしています。
アクティビティのおまけにはコウモリくんがお菓子を羽で隠しているデザインのお菓子を用意しました。ちょっとした遊び心ひとつで「もらってうれしい」が大きくなるのかなと思います。
▲私。「どれにする~?」と言っています。
おまけのちょっとしたディスプレイも怠らず!
撮影会
ハロウィンの記念になるフォトブースでの撮影会は広島で活躍されているフォトグラファーのRiiさんが担当。
前日にはこれまたChame.のありかさんがフォトブースを設営、デザインしてくださいました。
ブラウン、くすみベージュなどの色が流行りで人気の昨今のハロウィン装飾ですが、ハロウィンこそいろんな色が使えてかわいいシーズンなんです!というのを伝えたいありかさんのメッセージが入ったスタイリングです。ハロウィンでおそらくしてくれるだろう仮装の色なども想定して合うように仕上げたとってもかわいいスタイリング。撮影会に参加された方はデータのお届けを楽しみにしていてくださいね。
おわりに
こんなかたちでつくりあげたハロウィンイベント。会場を貸して下さり告知などにも尽力くださった石内ぺノンのスタッフの皆様、豊富なイベント企画経験を活かし様々な助言をくださったPRECIOUS TIMEのイベントコーディネーターの育子さん、物販ブースに出店くださった方々、撮影会を切り盛りしていたいたフォトグラファーのRiiさん、心強い技術で一緒にハロウィン空間を仕上げていただき、準備にもたくさん時間を使ってくださったChame.のありかさん、そして様々なイベントが開催される中、私たちのイベントへとお越しくださったこどもたちと親御さんたち、本当にありがとうございました。
またいつかお会いできますように~!
★SNS等にお写真掲載の許可を頂きました参加者の皆様、ありがとうございました。
harenohi factory
カラーコーディネーター
バースデープランナー
季節の行事やイベント、こどものお祝い。生活の中にあるハレの日を、彩りある楽しいキオクとキロクにすることを考え、アイテム製作やコーディネートを企画発信しています。
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